狂気(狂喜)と 愛(哀)の狭間で
4月4日。花見の行楽客で賑わう日曜日の代々木公園。
この中で、あまりにも異質で非日常的な空間があった。
フリーイベント "Spring Love〜春風〜” での犬式のライブだ。
4.25吉祥寺WARPでラストライブという事実。
ここ数ヶ月の犬式は気迫に満ちた凄まじいライブを繰り広げている。
今日ここ代々木でもやはりそうだった。
ライブ開始から少し遅れて、ステージの上手から上がった僕は
一瞬で会場の雰囲気に飲み込まれた。
小雨ぱらつくステージ。
まるで呪術的民族儀式を漂わせるような、無造作に置かれた巨大な蝋燭。
ストイックなまでに攻撃的な音を吐き出す満身創痍の犬達。
大地を揺るがす、無骨で圧倒的なグルーヴ。
それらに煽られるかのように、不秩序で魑魅魍魎と化したオーディエンスは
一心不乱に身体を揺らし、叫び、拳を突き上げ、手を伸ばす。
ステージからダイブをする者も多数おり、流血する者もいた。
by sundy-photo
| 2009-04-11 18:14
| 音楽